アーキテクトカフェ棲家 at 新宿三丁目

 

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ホットドッグ(サラダ・ドリンク付き) 700円

ランチタイム限定

 

 

ピン札両替のために向かった新宿三丁目

うまく時間を潰すための避難所として。

昼はカフェで、夜はバーになる施設。

 

周りから聴こえてくる会話はどれも各々のビジネスに関する話だった。ここに通ってたらもうビジネス書は読まなくていいかもしれない。

 

 

 

アーキテクチャカフェ棲家
03-5315-0396
https://goo.gl/maps/pWNwVdiHXhpYeKRc6

犬王 at 新宿ミッドナイト

昼過ぎから8月の日の入りの時間まで睡眠を貪った、夏休み11連休の6日目。 5年目でサブマネージャーになった職場の先輩が「休日は料理と昼寝しかしないよ笑」と言っていたのを思いだした。 怠惰な過ごし方と感じつつも、あの先輩も今頃こんな風に身体に休息を与えているんだろう。

たっぷり寝た身体に眠気が来ることはない。 夜更けまでエルデンリングやらポケモンやらをちょっと触っては「なにか違う」と感じて放棄した。

家からアクセスできるコンテンツに触れども、もはや寝れぬ自身の退屈さから逃れられない。コロナにかかった時に似ている。のどぬーるスプレーをいくら喉に当てても痛みが消えなかったコロナ時の苦しみのような。 言いようがない退屈さから逃れるために、ふと今からでもやっている映画館の作品を探した。 ヒットしたのは、新宿バルト9で24:35から上映する「犬王」という作品。

そういえば、こないだ若林がラジオで南原さんと一緒にこの作品見に行った話してたな、と思い出す。 能については明るくないが、関連する平家物語についてはアニメで見たことがある。

甲州街道の脇に居座るタクシー共をずんずんと抜かしながら、自転車で20分。 初めて自分は新宿バルト9に足を運んだ。

24時過ぎでもその日の新宿は31℃。着いた時点で汗ばんでいた。 だが券売機がある9Fは、夜更けでも変わらずビカビカで、ヒンヤリとしていた。

ミッドナイト上映というのは初めてだった。 こんな時間から映画館で映画を見始めたら、ふつう終電は無い。 東京に移り住むまでは、電車がないと来られない地域にしか映画館は無かった。 それがバイクシェアと住んでいる場所の立地のおかげで、身一つで深夜上映を楽しめる。映画自体への楽しみというより、「深夜に映画を映画館で見られる」ことへの高揚感が強かった。

ペプシコーラをスタッフから購入し、自席に着く。上映時間90分のその映画は、あっという間に終了した。

正直、想像していたものとはかなり異なっていた。いかんせん「平家物語」を見ていた分、様々な歴史上の人物に触れながらストーリーが展開されるものかと思っていた。 しかし、今作はかなり歌のパートが多い。歌詞字幕付きというのもあって、さながら洋画のミュージカルを見ているかのような感じがした。

音楽は本来生モノなので、この種の映画はやはり音響の優れる映画館で見るに限る。ネトフリ行きを待たずに映画館で見て正解だったと安堵する。

やはりアヴちゃんの表現力が神がかっている。アヴちゃんについてはTHE FIRST TAKEの「火炎」でしか認知していないが、それを聞いただけで十分すぎるほど彼/彼女の魅力は伝わっていた。

ネタバレになるが、ラストの犬王の舞のシーンは結構心が動いた。 あれだけド派手に舞い歌っていた犬王が、最後の最後には桜の花舞い散る中で"伝統的な"猿楽を踊っている。 ここのシーンだけ、気味が悪いほどに無音である。これまでの賑やかな劇中音楽とのギャップで嫌でも目を引いた。そこだけ時間が止まっているような感覚になった。


www.youtube.com

上映終了し、トボトボと帰路に着く。新宿駅近辺でレンタルサイクルの空きが無かったため、帰りは50分ほどかけて夜道を歩いた。 帰路の最中では、Spotifyにある犬王のサウンドトラックを聞きながら足を動かしていた。体験を反芻しながら身体に染み込ませるこの過程が、俺はすごく好きなんだなとふと思う。

家に帰ってもなかなか眠たくならなくて、仕方なくこんな文章をつらつらと書いている。とはいえ、むかしはnoteで自分語りを断続的に書いていた時期もあった。きっと出来事とそれに連なる考えを言語化して、それを不特定多数に見てもらうことが好きなのだろう。

そうこうしている内にようやく欠伸が出てきた。時刻はちょうど5:00になる。今から眠ったとして、油断していては明日もきっとこんな生活リズムで、かつ何をしたらいいか分からないまま時間を過ごしかねない。今度は今日みたいなその場しのぎにならないよう、やりたいこと・やらなきゃいけないことを決めてから眠りにつくことにする。まずは週末の友人の結婚式用にピン札を用意しなければ。